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科学的に正しい勉強法とは? ネットで話題の「精緻化」「インターリーブ」現場で多発する致命的な誤解

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漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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——なるほど、「混ぜる」ではなく「比較できる組み合わせを意図的に並べる」ということですね。

岡崎 私がよくお話しするたとえに、ピアノの練習があります。似た構造を持つ曲Aと曲Bを交互に練習すると、「ここは曲Aと同じ運指だな」「このフレーズは曲Bの方が難しいな」と、違いと共通点が自然に意識されます。これがインターリーブの本質です。

——スキル同士を比較するから、輪郭がはっきりするんですね。

岡崎 その通りです。教科学習でいえば、「分数の掛け算」と「分数の割り算」を交互に解く、「現在完了形」と「過去完了形」の英作文を混ぜる ——こうした「似ているからこそ間違えやすいもの」を意図的に並べると、子どもは違いを意識せざるを得なくなります。これが理解の精度を上げる仕組みです。

——となると、「混ぜれば伸びる」ではなく「比較させたいものを、意図的に配置する」というのが現場の先生方への実践的なメッセージになりそうです。

岡崎 はい。インターリーブは「学習スケジュールの工夫」というより、「教材設計の工夫」 に近い概念だと考えていただいた方が、本来の効果を引き出せると思います。

子どもが“腹落ちする”学習体験を大人がデザインする

『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「精緻化」と「インターリーブ」。どちらも、言葉だけが流通している間は、ただのバズワードに過ぎません。しかし、岡崎先生にお話を伺って改めて感じたのは、この2つはどちらも"問いの立て方"の話だということでした。

「なぜ?」と自分に問いかけることで、知識同士が繋がる。「これとあれは何が違う?」と並べることで、似たものの輪郭がはっきりする。注意ポイントも共通していて、どちらも大人の支援が必要です。子どもの頭の中で起こる「比較」と「接続」は、最初はわたしたち大人が支援しなければなりません。「比較」と「接続」がおきるように、意図的に教材をデザインしてあげるとよさそうです。

科学的に正しい勉強法は、決して魔法のような特効薬ではありません。科学的に正しいかどうかよりも、このような地味で本質的な問いかけを、毎日コツコツと積み重ねることができるように、大人が支援することが大切なのだと、改めて教えていただいた取材でした。

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