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テレビAIの岐路、シャープは「話し相手」、TCLは「Gemini」でテレビの未来を変えようとしている

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AQUOS AIを起動した新型AQUOS
AQUOS AIを起動した新型AQUOS。65V型では等身大に近いサイズでキャラクターが表示される(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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番組おすすめと使い方ヘルプは無料で、トークには月50回まで無料のフリープランのほか、月400回のノーマルプラン(月495円税込)、月1600回のゴールドプラン(月1980円税込)を用意した。会話体験そのものに課金する設計だ。新型テレビ全15機種が対応する。

番組おすすめのデモ画面。気分を伝えると、具体的な好みを問い返してくる(写真:筆者撮影)

シャープにはこの賭けを支える成功体験がある。25年12月に発売したスマホ連携の対話AIキャラクター「ポケとも」だ。ミーアキャット型の手のひらサイズロボットで、発売3カ月で出荷8000台を突破し、16年発売のロボット電話「ロボホン」を上回るペースで売れている。

質疑応答でシャープの担当者は「ユーザーの会話を理解して感情に寄り添うような部分はポケともと共有している」と説明した。ポケともで磨いた対話AIのプラットフォームを、テレビに応用した格好だ。

発表会のスライドより。新型テレビ全15機種がAQUOS AIに対応する(写真:筆者撮影)

TCLは「実用AI」を標準で組み込む

一方のTCLは、自前のキャラクターではなくGoogleのAIをいち早く取り込む道を選んだ。Geminiを組み込んだGoogle TVを日本市場で先行搭載し、普及価格帯の「A400M」以上のモデルを対象に26年夏から順次アップグレードしていく。Google TVは各社のテレビに広く採用されているプラットフォームで、Geminiの搭載はTCLの専売特許ではない。それでも「日本で最初」を取りに行ったところに、後発ブランドの攻め筋が出ている。

TCLにとって26年は、日本市場攻略の節目にあたる。これまで国内では32〜40V型の小型・低価格モデルが中心だったが、今年は独自の量子ドット技術「SQD-MiniLED」を搭載した上位モデルを投入し、俳優の山崎賢人さんをブランドアンバサダーに起用してテレビから白物家電までの認知拡大を図る。

発表会で同社の西山隆信副社長は「技術的なスペックは表に出さず、お客様に一番わかるキーワードは何か」を議論したと語り、マーケティングの軸に「いちばん綺麗に、観てほしい。」を掲げた。Gemini搭載も、スペック競争ではなく体験価値で選ばれるための布石という位置づけだ。

TCLが発表した2026年モデル。SQD-MiniLEDから普及価格帯まで一斉に並べた(写真:筆者撮影)

Geminiが担うのは「知りたいことのサポート」「学習・教育のサポート」といった実用機能だ。Google検索と連携したリアルタイム情報の取得もカバー範囲に入る。従来のGoogleアシスタントを置き換える形で、テレビの音声機能として組み込まれる。

Google TV with Geminiへのアップグレード対象となる4K QLED「A400」シリーズ(写真:筆者撮影)
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