「本当に終わるんでしょうか。大丈夫なんでしょうか。探しモノは見つかるでしょうか」
作業が始まってからも、女性は終始不安そうな表情を浮かべていた。明日の午前中には両親がやってくる。本当に間に合うのかどうか。それが気がかりなようだった。
スタッフたちは、ピザの箱や空き缶、ペットボトルなどを手際よくゴミ袋に詰めながら、仕分けを進めていく。
ゴミ屋敷と一緒に今の生活をリセットするには
「ただ荷物を端に寄せるだけでは意味がないと思うので、いるモノを残していきましょう。できれば段ボール10箱までに収めてもらって、着なくなった服や使わない生活用品は捨ててもらったほうがいいと思います」
二見氏は女性にそう声をかけた。すべての作業が完了したのは、開始からわずか2時間後のことだった。寝室に残されたのは、テレビ、ローテーブル、ソファのみだ。
床一面を覆っていたゴミは消え、まっさらなフローリングが剥き出しになる。ゴミ屋敷になってしまったのはまだ2年前なので、床のダメージはほとんどない。
「早くてビックリしています。丸一日かかると思っていたので」(女性)
今回イーブイが行った片付けは、前の業者が残していった「フライパンと服が一緒に入った箱」のように、ただモノを別の場所に寄せたり、段ボールに詰めたりする作業ではない。その場しのぎの片付けは、結果として住人をさらに追い詰めることになる。
いるモノといらないモノを明確に仕分けし、全体の総量を確実に減らすこと。それが、部屋に悩みを抱えた生活をリセットするためには必要になる。
