寝室の奥には、これらの食品ゴミに溺れるようにしてベッドがあった。シーツは剥がされ、むき出しのマットレスの上に、飲みかけのペットボトルやコンビニの袋などが散らばり、枕元には茶色のシミができていた。
この部屋の住人である20代前半の女性は、布団を汚してしまってからは、リビングにあるソファを寝床にしていたという。
「明日両親が来るので、今すぐ片付けてほしい」
ことの始まりは、その日の朝にイーブイへかかってきた1本の電話だった。
「いつか片付けないと思いながらこのままだったんですけど、両親が急に来ることが決まって、即日で対応してくれる業者を探していました」(依頼主の女性)
しかも、明日やってくるのだという。だが、この部屋を見せるわけにはいかない。
玄関や廊下も、奥の部屋に劣らず荒れていた。
玄関から奥へと続くスペースは、衣服や紙袋、ビニール袋、段ボールの空き箱といったゴミで占領され、歩く場所がない。場所によってはゴミが膝の高さ近くまで積み上がっており、廊下は完全に塞がっている。外へ出るにはこの山の上を越えていかなければならない。
一見、おしゃれに気を遣うごく普通の若い女性に見える彼女がなぜ、これほどの状態になるまで部屋を放置してしまったのか。
