虐待とは、それほどまでに連鎖しうるものなのである。虐待そのものは批判されるべきだが、虐待した側だけが悪いわけでもなかったりするのだ。
精神病院への入院後、母は猫に依存するように
筆者の母はある出来事をきっかけに、一時期檻の中で過ごすタイプの精神病院に入院していた。それほど精神が悪化した母を見捨てきれず、筆者は付かず離れずの距離で親子を続けてきた。
だが、ついにその関係を断ち切り、自分の意思で母と絶縁して3年が経過した。なぜ絶縁に至ったのか。詳細はまた別のエッセイで綴りたいが、その根底にあるのは母が依存した猫にある。
不思議なもので、吉本ばななさんが現在共依存状態となっている姉同様、筆者の母も猫に依存している。絶縁のはじまりは2匹の野良猫だった。畑で育てている野菜の手入れをしているとき、ヨボヨボした2匹の野良猫を見つけたという。あまりにもボロボロな様子に見ていられず、母は2匹を保護して飼うことにした。
その話を聞いたとき、筆者も最初は反対しなかった。ヨボヨボの野良猫が快適な家猫になれるなら良いことだと思ったのだ。筆者も猫が好きなので、実家に帰省する際に会えるのが楽しみだったほど、野良猫との触れ合いを楽しみにしていた。
