美咲ちゃんの行方を探す活動は、数年にわたって続いた。
警察が捜索活動を終了してからも、有志のボランティアが集まり、探し続けてくれた。多くは純粋に「美咲ちゃんを見つけたい」という思いからだったが、なかには「一旗あげたい」のではないかと感じさせる人もいたという。
活動の方針をめぐって人間関係の摩擦も生まれていった。
活動資金が尽きたとして、個人でクラウドファンディングを呼びかける人や、グループを去ってから批判を始める人もいたという。
美咲ちゃんの遺骨が発見され、とも子さんが捜索の終了を決断したときも、反対する人もいた。
霊能力者、スピリチュアル…苦しむ家族につけこむ人々
子どもがいなくなったとき、家族は冷静さを失う。わずかな可能性にも、すがろうとする。
霊媒師、占い師、スピリチュアル──。「美咲ちゃんの居場所を知っている」「助けてあげる」と連絡をしてくる人が相次いだ。さらにその支持者や知人らしき人が「この人に見てもらったら絶対に助かるから」と強く勧めてくるケースも後を絶たなかった。
とも子さん自身も、普段なら絶対に関わることのない「霊能力者」の言葉に耳を傾けたことがある。しかし、どれだけ動いても成果はなかった。やがて「霊能力者やスピリチュアルをお断り」と公表するようになる。
なかでも最悪だったのは、霊視や占いの結果と称して「苦しい、助けてと美咲ちゃんが言ってる」などとネガティブなメッセージを送りつけてくる人たちだ。それが家族にとって、何かプラスになることはひとつでもあるだろうか。
注目される事件は、自称能力者にとって「名前を売る機会」にもなる。さらにメディアが無批判にコメントを求めることで、非科学的な存在にお墨付きを与えてしまう危うさもある。
