まず、賛成派6割の意見から見ていきましょう。彼らの主張を一言でまとめるなら、「便利な技術は、どんどん新しく取り入れていくべき」というものです。
実際、東大生にはタブレット学習に慣れている人が非常に多い印象を受けます。「受験生時代から参考書はデジタル版を使っていた」「大学に入ってからの教科書や論文は、ほぼすべてPDFで読んでいる」という声が圧倒的でした。
具体的に挙がったデジタル教科書のメリットは次のようなものです。
- PDFの目次から目的のページに一瞬でジャンプできる
- 重要な箇所をスクリーンショットで保存し、後から見返せる
- OCR(文字認識)機能を使って、教科書の文章をテキスト化し、検索やコピペが自由自在にできる
- タブレット1台で何十冊分の教科書を持ち運べる
特に大学生になると、扱う資料の量が爆発的に増えます。専門書を何冊も持ち歩くのは現実的ではなく、PDF化された資料をiPadなどに入れて、いつでもどこでも参照できる環境を整えている学生が大多数です。
「検索性とポータビリティ、この2つだけでもデジタルに軍配が上がる」というのが、賛成派の総意と言えるでしょう。
反対派の声「紙じゃないと成績は上がらない」
一方で、反対派が4割いるという事実も無視できません。東大生という"デジタルリテラシーが高そうな層"の中で、これだけの割合が反対しているのは、なかなか興味深い結果です。反対派の意見で最も多かったのは、「紙じゃないと、結局成績は上がらない」というものでした。
