ちなみに車名にある「ニンジャ(Ninja)」は、1984年に登場した「GPZ900R」の北米名に由来する。当時の先進技術を結集した908cc・水冷DOHC4気筒エンジンを搭載したスポーツモデルだ。そのハイパワーと独自のスタイルが、世界各国で高い評価を獲得。86年公開のハリウッド映画「トップガン」で、主人公役を演じたトム・クルーズが乗ったことがこのモデルをさらに有名にし、約20年にわたり販売されたロングセラーモデルとなった。
その栄光を継承するかのように、現在、カワサキはフルカウルモデルのほとんどに「ニンジャ」の称号を採用。同社のメインシリーズとなっている。なお、ZX-10Rを頂点とするニンジャZXシリーズでは、ほかにも250ccの「ニンジャZX-25R SE/RR」、400ccの「ニンジャZX-4R SE/RR」、636ccの「ニンジャZX-6R」をラインナップ。さまざまな排気量のモデルを用意することで多様なニーズに対応している。
最新モデルの特徴:スタイル
そんな背景を持つZX-10Rの新型は、前述のとおり、大型ウイングレットを採用したことがトピックだ。現在、世界中のレースで活躍するレーシングマシンはもちろん、その技術を投入した各メーカーのスーパースポーツに採用されている空力パーツだ。
新型では、とくに高速域で最適なダウンフォースを発生。前輪の接地感を高め、コーナリング時のコントロール性を向上させるという。
ちなみに、ダウンフォースとは、走行中の車両を空気の力で路面へ押し付ける力のこと。もともと四輪のレースカーで発展した概念が、近年は二輪にも広がっている。
