お勧めなのは、ポイントサイト利用時などに一時的に無効にすること。そのため、設定方法を覚えて、すぐに呼び出せるようにしておきたい。「設定」アプリで「アプリ」から「Safari」を呼び出し、「サイト越えトランキングを防ぐ」を無効または有効にすればいい。都度、こうした設定をするのが面倒という時には、ブラウザーアプリを使い分けるのも手だ。
Safariではサイト越えトラッキング防止を有効にしたままにしておき、ポイントサイトにアクセスする際だけ、Chromeなど、別のブラウザーを使う方法もある。ポイントサイトによっては専用のアプリを用意しているところもあるので、ブラウザーの代わりに、それを利用するのも手と言えるだろう。
プライベートリレーは回線ごとの設定を忘れずに
iOS 15で導入された機能に、iCloud+のプライベートリレーがある。これは、2つのサーバーを経由することで、Webサイトや通信事業者から利用者のIPアドレスを隠す機能だ。仮想のサーバーに接続してIPアドレスが割り当てられるVPNに近いが、提供主であるアップル自身にも利用者のIPアドレスがわからないのが大きな違い。Safariにのみ適用される点も、VPNとの差だ。
非常に強力なプライバシー保護機能だが、強力すぎるゆえに、副作用もある。例えば、通信事業者が特定のサービスだけ、パケットの通信量をカウントしないサービスに影響を与える。ソフトバンクのオンラインブランド「LINEMO」では、LINEのサービスをカウントフリーにしているが、プライベートリレーが有効だと、通信事業者側がどのサービスにアクセスしているかつかめず、パケットのカウント対象になってしまう。
同様に、楽天モバイルのRakuten Linkでも、プライベートリレーをオフにしないと、Rakuten Link同士のメッセージや通話がカウント対象になる。これらはデータ量を消費するだけで済むが、海外ローミングのデータ通信を有効化できなかったり、回線と簡易的なパスコードを組み合わせて利用者を認証する回線認証が利用できなかったりと、さまざま場面で問題が起こることがある。
そのため、通信事業者は、こうしたサービスを利用する際に、プライベートリレーをオフにするよう案内している。逆に、プライベートリレーを有効にしたい人も、設定方法は知っておきたいはずだ。プライベートリレーはSafariに影響する機能だが、iCloud+に含まれるため、設定メニューが配置されている場所が他の項目とは異なっている。
具体的には、「設定」アプリを開き、画面最上部にあるApple IDの項目をタップする。登録した、自分の名前が表示されているはずだ。この中から、「iCloud」を選択する。iCloudの有料サービスに加入している場合、iCloud+が有効になっている。この中から、「プライベートリレー」を選び、「プライベートリレー」をオフにするとこの機能が無効になる。
また、モバイル通信のみ、プライベートリレーをオフにすることも可能だ。こちらのほうが、公衆Wi-Fiを使うような場面では安心かもしれない。具体的には、「設定」アプリから「モバイル通信」を選び、「IPアドレスのトラッキングを制限」をオフにすればいい。Safariのプライバシー機能は非常に強力だが、一部には副作用もある。柔軟な変更ができるよう、設定は覚えておくようにしたい。
