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「見習いのくせに余計なことをするな! 」朝ドラ『風、薫る』モデルの大関和、医師に怒鳴られ切り返した痛快な一言

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看護
帝国大学医科大学附属第一医院で実習するが、医師は横柄で看護婦もレベルが低かった(写真:buritora / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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だが、そんな行動に医師は激怒。和はいきなりこう怒鳴りつけられた。

「見習いのくせに余計なことをするな! 私の治療や看病婦の世話が行き届かないと言いたいのか?」

ドラマでのりんは武家の娘らしく芯の強い女性として描かれているが、和もそんな性格だったらしい。ひるまず医師にすぐさまこう反論した。

「看病婦というのは病める人々の魂を癒すということが第一義であるはずです。言われていることをこなしているだけでは、仕事を全うすることはできません」

まさかの反撃に医師は面食らって、和に何も言い返せなかったという。

ナイチンゲールがブチ切れたワケ

実はナイチンゲールも、現場で傲慢な相手にブチ切れたという逸話がある。クリミア戦争のときのこと。医療品が足りず、ナイチンゲールは軍医長官ジョン・ホールに詰め寄った。

「包帯と消毒液が足りない。この在庫を使わせてください」

だが、融通が利かないホールは、ナイチンゲールを疎ましく思っていたこともあり、要望を拒否。こう言い放った。

「軍の決まりを知らないようですね。この箱は委員会の許可なしで開けられません」

すると、ナイチンゲールは拳骨で箱の蓋を叩き割り、平然と「開いたじゃないの」と言ったという。

医療の現場で患者と真剣に向き合っていれば、理不尽な言い分に従っている暇などない。和や雅がナイチンゲール方式から学んだことは、医療人としての人格形成にもつながっていったようだ。

これからの朝ドラ「風、薫る」で、りんと直美がどんな成長を遂げていくのか。楽しみである。

【参考文献】
フロレンス・ナイティンゲール 著 小玉香津子・尾田葉子訳『看護覚え書き』(日本看護協会出版会)
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
田中ひかる監修『大関和 明治のナイチンゲールたち』(平凡社)
櫻庭由紀子著『戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり』(内外出版社)

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