とはいえ、ただ受動的に怒られているだけでなく、怒られながら試行錯誤しているうちに、“怒りにも種類があること”と“種類別の対処法”、そして“自分の心をすり減らさないためのテクニック”がわかってきたというのである。
「怒りへの安全策」とは、怒りに関する知識をつけること、そして、怒りをうまく扱う技術を身につけること。
言い換えれば、怒られた際に感じる「負の感情」を最小限に抑え、「怒られ上手」になれる方法です。
そんなことを研究していたら、いつの間にか私は、どんなにヘコんでもすぐに復活するようになっていました。(「はじめに」より)
「社会を生き抜くには」という表現のとおり、これは芸人だけでなく、ビジネスパーソンを含めてすべての人にあてはまることではないだろうか。
仕事の現場はもちろんのこと、日常生活においても“謎に怒り出す人”と遭遇する機会は少なくない時代であるだけに、参考にしてみる価値はありそうだ。
というわけで、ここでは第2章「『怒りの地雷』の探り方」に注目してみたい。
「怒り炸裂ポイント」は日常会話内の"口グセ"の中に
人は誰でも、「怒りが炸裂してしまうポイント」があるものだ。
だから、先輩や上司がどんなときに怒るのかは把握しておきたいところである。その人がどんな言動やシチュエーションで怒り出すのか、そのポイントを把握しておけば、対処できることも増えるからである。
著者はそうしたポイントを“地雷”と表現しているが、果たして相手の地雷はどうやって発見すればいいのだろうか。
言うまでもなくそれは、「相手をよく知ること」である。なぜなら、その人の地雷が最も表れやすいのが「口グセ」だからだ。それが、著者の考え方。
確かに口グセには、その人が重要視している価値観やこだわり、思い込みなどがにじみ出ているものだ。そのため口グセを知れば、その人が“どんなことにイラッとくるのか”が見えてくるわけである。

