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【ワールドカップ】サッカー日本代表はなぜ強くなった? "欧州組"が現地で接する「とんでもない文化ギャップ」の正体

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6月2日、W杯に向けて成田空港で行われたサッカー日本代表の出発セレモニー(写真:つのだよしお/アフロ)

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6月11日、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催によるFIFAワールドカップが開幕する。史上最強との呼び声も高いサッカー男子日本代表は、なぜここまで力をつけたのか。ドイツへの移住経験を持つ吉崎エイジーニョ氏は、代表の主力を占める欧州組の選手たちによってもたらされた「欧州化」にカギがあると考えている。同氏の著書『なぜ日本サッカーは強くなったのか "神とサッカー"から紐解く日本代表の欧州化』より一部を紹介する。

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サッカー×欧州個人主義研究

近年サッカー日本代表がなぜ強くなったのかについて、筆者は普段から欧州組の選手たちが持ち合わせている考えや気持ち、すなわち「メンタリティ」に着目し紐解いている。

「欧州組の選手たちが現地でどんな文化衝突を経験しているのか」「それによって日本代表がどんな影響を受けうるのか」——。

結果的にそれらは欧州組が主体となる日本代表に反映されていくものだからだ。

筆者は、これを「日本代表の欧州化」と呼ぶ。現に2023年3月23日に大阪で行われたコロンビア戦の試合後、DF町田浩樹(TSG1899ホッフェンハイム=ドイツ)はこんなことを言っていた。

「今の日本代表は、海外組のやり方に、Jリーグ組が合わせている状況です」

フィジカルコンタクトの強さから、先輩との関係性までそうなっているのだと。

すでに2000年代後半から日本代表の活動時に、「ドイツから招集された選手が練習時から強くぶつかりすぎて困っている」という話が漏れ伝わっていた。

そういった、欧州化という変化が積み重なったからこそ近年の日本代表は強くなっている。

少々難しい話になるが、これは「サッカー×欧州個人主義研究」という新しいかけ合わせをやっているが故のものだ。欧州の個人主義研究においては優れた先行研究が本当に多い。

長年、「西洋文化の独立的な自己」と、「日本を含む東洋文化での相互協調的な自己」が対照的に論じられてきた。

その視点から見た場合、サッカーとの掛け合わせに興味深い点がある。それは「体をぶつけるスポーツ」であるという点だ。露骨な感情のぶつかり合いもある。その分興味深い"サンプル"が次々と滲み出てくる。

そしてサッカーは世界一盛んなスポーツだけに、その事例が非常に多い。「日系ビジュアルデータ」によると、2024-2025シーズン時点で、欧州主要リーグでプレーする日本人プレーヤーは108人を数えた。

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