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日本製紙「成長戦略のキーパーツ」だったアメリカ子会社の工場で11名死亡の重大事故…脆い財務基盤を揺るがす懸念

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日本製紙
アメリカの日本製紙子会社の工場で薬品用タンクが倒壊、11名が死亡、8名が負傷した(写真:ロイター/アフロ)

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業界2位の製紙大手で「クリネックス」「スコッティ」といった家庭紙で知られる日本製紙。同社の経営に大きなダメージを与えかねない事態がアメリカの子会社で起きた。

ワシントン州にある日本ダイナウェーブパッケージング(NDP社)の工場で、現地時間の5月26日7時頃に薬品用タンクが倒壊するという重大事故が発生した。人的被害は甚大で11名が死亡、8名が負傷した。

倒壊したタンクには紙の原料を作る際に使われる薬品が入っていたとされる(写真:REX/アフロ)

日本製紙は、被害状況が判明するにつれてホームページ上で発信している情報を更新してきたが、生産や出荷、業績への影響はなお確認中としている(5月31日時点)。原因についても関係当局による調査が進められている最中だ。

ただ、過去に日本企業がアメリカで起こした事故の事後対応を踏まえると、日本製紙には今後、賠償金や訴訟対応費用が重くのしかかる可能性がある。今後の経営に大きく関わる問題と言っていいだろう。

もとより、日本製紙が置かれていた経営環境は余裕のないものだった。2026年3月末時点での純有利子負債は6752億円に達する。その額は自己資本の1.2倍、株主資本に対しては1.74倍となる(いずれも資本性負債を加味した倍率)。

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