シティ・ターボやシティ・ターボⅡの伝説としては、ほかにも80年代前半~中盤頃にレースで活躍したことも挙げられる。当時、フォーミュラレースのF2選手権の前座として開催された「シティ・ブルドッグレース」などが開催され、かなりの盛況だったようだ。また、自動車漫画の『よろしくメカドック』にも登場。アニメ化もされた大ヒット漫画の影響もあり、幅広い層から人気を得ることになる。
なお、シティという名称を持つ日本国内および欧州向けハッチバック車は、86年発売の2代目で終了。96年登場の3代目以降、アセアンなどアジア諸国向けのセダンにその名が残っているが、国内では販売されていない。
このように、スーパーワンの元祖と言えるシティ・ターボⅡは、当時のホットハッチ人気にも後押しされ、ホンダを代表する名車となった1台だ。そのテイストを継承するスーパーワンは、当時を知る筆者のような昭和世代から見ると、とくに興味深い。
最新のスーパーワンについて
なお、スーパーワンの価格(税込み)は339万200円。一方、ベース車であるN-ONE e:の価格(税込み)は、269万9400円~319万8800円。スーパーワンのほうが約19万~69万円高い。だが、現在なら国や地方自治体の補助金が利用できるので、実質的な購入価格を抑えることが可能だ。しかも、N-ONE e:が軽自動車規格なのに対し、スーパーワンは登録車の5ナンバーサイズなので、補助金の額も大きくなる。
例えば、東京都在住の場合、スーパーワンは「国130万円+東京都60万円=合計190万円」の補助金を利用できる。この場合、実質的な購入価格(税込み)は149万200円となる。
一方、同じ東京都在住でN-ONE e:を新車購入する場合、補助金は「国58万円+東京都60万円=合計118万円」。実質的な購入価格(税込み)は151万9400円~201万8800円となるから、スーパーワンのほうが安くなる計算だ。
こうした価格競争力も含め、スーパーワンは、BEVならではの特徴を数多く持つことで、単なる懐古モデルに収まっていないことも確か。果たしてBEV市場で、かつてのブルドッグのような存在になれるのか。今後の動向に注目したい。
