大学3年生の途中で退学届を出し、フリーターを1年ほど経て、2019年5月1日、「ナポ・レボリューション」としてYouTube活動を開始する。
彼の配信スタイルは一貫して、「破天荒」の一言に尽きる。ゲテモノと呼ばれる料理を食べたり、宗教勧誘に付いていって真面目に話を聞いてみたり、24時間ずっとピンク映画館に居続けたり……そういうことを、7年間続けている。
やっていることは奇抜だが、時折入る分析は驚くほど客観的で理性的だ。破天荒な行動と言語化能力の高さのギャップが人気を集め、ファンからは、「レボリューションという名前が付いてはいるが、革命家というよりは文学者」と言われる。
進路を踏み外したように見えるこの軌跡を、本人は「これも一種の適応」と整理している。
「まともに生きられないからつらい、ではなくて、まともに生きられないから、まともじゃないところで頑張ろう、と。変な喋りを楽しんでいただいて、金銭をいただく。そういうことです」
押し入れに腐った魚をしまった少年、裏山でセミをかじっていた中学生、ゴミ屋敷から虫を食べる動画を撮るVTuber。並べてみれば、地続きだった。
「まともじゃないところ」で頑張る
社会に適応しようと努力し、挫折し、苦しみ、消耗していく人は多い。だがこの人は、その逆を歩いてきた。社会のほうに自分を合わせるのではなく、社会の片隅に、自分が居られる場所を作ってしまう。「まともじゃないところ」で頑張る、というのは、そういうことなのだろう。神童は偏差値だけ大人になり、好奇心と社会との距離感は、当時のままで止まっている。
その姿は、もしかすると、神童だったあの子が一番自分らしく生きている形なのかもしれない。
