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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「街中で爆破」「空港でハイジャック」絶対NGロケを次々実現…北九州市が"映画の聖地"になれたワケ 「コンビニ兄弟」も撮影

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門司港
福岡県北九州市の門司港。写真右の「旧門司税関」などレトロ建築も人気を呼んでいます(写真:筆者撮影)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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また、本作にも登場する「焼きカレー」はいまや北九州市を代表するグルメとなっており、レトロ地区周辺でも多くの店舗が提供しています。

ご当地グルメの「焼きカレー」。ご飯の上のカレーに、チーズや玉子などをのせて焼いたものです(写真:筆者撮影)

港の放つ旅情満載の風景も、北九州の売りです。三谷幸喜監督の映画『ザ・マジックアワー』(08年)では、ストーリーの舞台となる架空の港町として重要なシーンに登場しました。

大規模なアクションシーンが撮影された映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』(17年)では、制作陣の求める高い撮影ハードルに、さすがの北九州フィルムコミッションも調整に苦労したとのことです。

日本初の「空港でのハイジャックシーン」を撮影

さらに、北九州を愛し、たびたび撮影に訪れていたのが、『海猿』シリーズで知られる羽住英一郎監督です。

映画『THE LAST MESSAGE 海猿』(10年)では、伊藤英明さん演じる海上保安官「仙崎」が妻や子どもとの再会を果たす感動的なラストシーンが門司港で撮影されました。市内の清掃工場の廃工場を市の全面協力で「潜水艦」に見立てたシーンもあり、当時、筆者も監督自らが案内する施設見学ツアーに同行しました。

門司港では『海猿』の海洋アクションシーンも撮影されました(写真:北九州フィルム・コミッション提供)
門司港駅構内では撮影レーンが敷かれてロケが行われています(写真:北九州フィルム・コミッション提供)

羽住監督は、綾瀬はるかさん主演の映画『おっぱいバレー』(09年)で、北九州ロケを実施して以来、同地に魅了され、映画『OVER DRIVE』(18年)では公道を全開走行で駆け抜ける自動車競技の撮影も敢行しました。

そして今、新たな北九州市の玄関口となっているのが、06年に開港し今年20周年を迎える「北九州空港」です。

この空港もロケ地として提供されており、米倉涼子さん主演の映画『交渉人 THE MOVIE』(10年)では、日本で初めて「実際の空港でのハイジャックシーン撮影」が実現。スターフライヤーなどの協力あっての、まさに“奇跡の撮影”でした。

本物の空港で撮影された、『交渉人 THE MOVIE』のハイジャックシーンのロケ風景(写真:北九州フィルム・コミッション提供)

本作の舞台地となった門司港地区を中心に、「映画の街」として今後もチャレンジを続ける北九州市。もちろん、さすがの北九州でも対応の難しい案件はあるものの、「これからも可能な範囲で、制作会社の要望に寄り添い続けていきたい」とフィルム・コミッションの担当者は語ります。

さまざまな顔を持つこの魅力的な街が、これからも数多くの作品を生み出し続けることを期待したいと思います。

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