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元Appleデザイナーによるスタイルに賛否両論…価格7623万円、フェラーリ初のEV「ルーチェ」脱エンジンでも貫いた信念

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フェラーリ初のEVとして発表された「ルーチェ(Luce)」(写真:Ferrari)
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4枚のドアを開いた状態(写真:Ferrari)

ルーチェに搭載されたリチウムイオン・バッテリーの容量は122kWhと量産型EVのなかでもとくに容量が大きく、その総重量はおよそ450kgにのぼる。それでいながら車重は2260kgと、EVとしては比較的軽量に仕上げられた。これはルーチェが4ドアで、フェラーリ初の5人乗車モデルであることを考えれば驚異的なことといっていい。

しかも、バッテリーを床下に積むレイアウトのため、重心高が低いことも特筆すべき。たとえば、フェラーリ初の4ドア・モデルとして誕生した「プロサングエ」は、ルーチェよりも95mmも重心高が高いという。さらにルーチェではあえてホイールベースを短めにし、重量物をできるだけ車両の中央に寄せることで回転方向の慣性質量を軽減。この結果、ルーチェは実際の車重より400kgほど軽いエンジン車に匹敵する“俊敏さ”を手に入れたとフェラーリは主張する。

賛否両論、デザインの意図

ルーチェのリアシート。4ドア・5シーターはフェラーリとしては初(写真:Ferrari)

ここまでルーチェの走行性能を中心に説明してきたが、フェラーリ初のEVでもうひとつ話題になっているのが、そのデザインである。

フェラーリにはチェントロ・スティーレという社内デザイン部門があり、2010年の設立以降、すべてのモデルのデザインを手がけてきた。ところが、ルーチェに関してはジョニー・アイブとマーク・ニューソン率いるクリエイティブ集団“LoveFrom”にデサイン作業が委託されたのだ。

アイブはもともとアップルの最高デザイン責任者として初代iMacや初代iPhoneなどを手がけてきた当代きっての工業デザイナー。ニューソンは、そんなアイブの右腕としてやはりアップルのデザインを手がけてきた人物である。彼らが生み出すデザインはシンプルでありながら独創性に富んでいて、しかも機能性の面でも傑出して優れていた。

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