そんなLoveFromが描き出したルーチェのデザインについては早くも賛否両論が噴出しているが、フェラーリ初のEVであることを印象づけるには、自動車としてこのくらい突出したデザインであることが重要だったのではないか。
いや、単に新奇性が高いというだけでなく、機能性とデザイン性の両立という面でも彼らのずば抜けた洞察力が遺憾なく発揮されており、自動車デザイン初のアイデアがいくつも織り込まれている。そのなかには、自動車本来の機能を備えた本体部分に、主に空力性能を向上させるカバーを取り付けた二重構造のエクステリア・デザインが含まれている。
一方のインテリアは、iPhoneやiPadといったアップル製品に通じる優れたデザイン性が息づくとともに、自動車の運転を前提とした操作性についてもこれまでにないほど高い水準で配慮されている。それらを見て、衝撃を受けた自動車デザイナーも少なくないのではないか。
日本での販売価格は7623万円
これだけ多くの新技術が投入され、デザイン面でも数え切れないほど新しい試みが盛り込まれたルーチェの価格がつり上がるのはやむを得ないところ。じつはイタリア国内の価格は55万ユーロ、つまり邦貨に換算して1億円を超えるようだが、日本ではそれを大幅に下まわる7623万円に設定された。
それでも、もちろん高価であることには変わりないが、フェラーリの例に漏れず生産台数は決して多くないはずだから、こちらも早々に完売となることは必至だろう。
