またスイーツの一種としても、パフェには大きな可能性を感じている。例えばケーキのように持ち帰りを考慮する必要がない。例えば生地やクリームを限界までふわふわにできるといったことだ。
また、必ず上から下へ食べ進めていくので、パティシエの設計したとおりに味わってもらえる。導入からちょっとしたアクションのシーン、そして余韻、といった具合に、一つの映画を作るようにスイーツを構成することができる。
「そう考えると、ケーキはもはや旧時代のスイーツで、これからはパフェの時代だとも言えます」と言う。
今後の展開は?
林氏には今後、2つの大きな目標があるという。1つは、パリでの店舗オープン。実は25年にヨーロッパ最大級の日本文化博覧会「ジャパンエキスポ」で、リメイクイージーのポップアップショップを開催したところ、「アメージング! 日本人にしかできない」と大喝采されたそうだ。
「断面を綺麗に見せるのが、彼らにとってはクールジャパン。フランス人には食材を同じ大きさに切ったり、綺麗に並べたりするのをよしとする価値観がないので(笑)」
そしてもう1つは、第一次産業への参入だ。今後会員を1万人まで増やすことができれば、畑を経営するにふさわしい仕入れ規模となる。第一次産業に入り込むことで、農家と連携しながら、よりよいものづくりを行っていくという。
後継者不足などによる農家の減少を食い止めたいという思いもある。その先駆けとして、酒造と共同でオリジナルの日本酒「コメノカジツ」を作った。追い求める味の酒米を選定し、北海道の農家に作付けを依頼するなど、米作りからこだわった日本酒だ。
「農作物、日本酒など日本の一次産業は非常にクオリティーが高い。でもものづくりや宣伝が下手で衰退してしまっている。それを私たちが海外に積極的に展開し、クオリティーを見せつけて行きたいと思っている」
「パフェ」という日本独自のスイーツを武器に、日本の課題を解決する。若きパティシエの挑戦を応援したい。
