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高性能AI「ミュトス」でサイバー攻撃が異次元のレベルに…最短"22秒"の爆速攻撃に「止めないIT」を優先する日本企業の盲点

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アンソロピックのクロード ミュトスのイメージ
人間の速度を大幅に超えるAIの登場でセキュリティのあり方が激変している(写真:NurPhoto/Getty Images)
  • 増田 幸美 日本プルーフポイント チーフエバンジェリスト
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実際、OpenAIのChatGPT 5.5が、ミュトスに匹敵、あるいはそれを上回る能力を持つとの指摘もある。ミュトスだけが特別なのではなく、今後あらゆるモデルが同様の能力を持つのは時間の問題だ。

ミュトスをはじめとするフロンティアAIがセキュリティの時間軸や常識を塗り替えている(画像:筆者提供)

フロンティアAIそのものが、人間をはるかに超えるスピードで脆弱性探索・攻撃自動化へ向かっている。現在はアメリカモデルが先行しているが、オープンソース化などによって、APT(国家支援型のサイバー攻撃グループ)が同等性能を持つ未来は避けられない。

つまり、サイバー攻撃の攻撃側・防御側がいかにAIを駆使して攻撃するか・守りを固めるかの速度競争になっている。AIは「精度」だけではなく、「速度」でも世界を変えている。

「パッチ管理」はすでに限界を迎えている

この変化が最も深刻な影響を与えるのが、防御側のセキュリティ運用だ。

従来、企業は「脆弱性が見つかったらパッチを適用する」という運用を前提にしてきた。しかし、パッチ適用によって防御可能だった時間的猶予はもうない。

サイバーセキュリティの主要な国際会議の1つであるRSA Conferenceでも、今年は「マシンスピードの戦い」が最大テーマとなった。攻撃者が初期侵入後、専門攻撃者へアクセス権を引き渡すまで最短22秒という報告も出ている。

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