野生動物は本来、その種に合った自然のエサを食べることで健康を保っています。人間の食べ物には塩分や油分、糖分、添加物が多く含まれているものも少なくありません。
継続的に与えることで、肥満や内臓への負担、栄養バランスの乱れ、成長異常などを招くおそれがあります。そのため、公的な動物愛護団体や自治体などは、パンやお菓子など人間用の食品を野鳥に与えないよう、注意を呼びかけています。
「ペットフード」ならOKか?
飼いネコやイヌなどに与えているペットフードなら大丈夫という考えにも問題があります。
というのも、ペットフードはそれらの「飼育動物用」に栄養設計されています。野生動物の消化機能や必要栄養と合わず、長期的に与えることで健康を損なうおそれがあるのです。
このほかにも、包装紙やビニールごと食べてしまうことで、腸閉塞を起こす危険もあります。
影響はそれだけではありません。ラクにエサが手に入る環境に慣れることで、自分でエサを探す能力が低下する可能性も指摘されています。その結果、人間からのエサに依存し、与えられなくなると飢えやすくなります。
また、人を警戒しなくなり、過度に近づいたり、場合によっては攻撃的になったりするなど、行動が変化することもあります。東京都も野生動物へのエサやりについて、「自分でエサをとれなくなる」「人を恐れなくなる」といった問題点を挙げ、注意を呼びかけています。
