例えば、電球が切れれば交換しなければなりません。しかし、高齢になると脚立に乗っての天井近くの作業は危険を伴います。牛乳やトイレットペーパーなど、重い物、かさばる物の買い物が難しくなることもあるでしょう。お金の管理が困難となり、買い物がうまくできなくなったり、悪徳業者に騙されたりすることや、トイレや入浴に介助が必要になることもあるでしょう。
同居しているのなら、徐々に子が親の手助けを担い、そのうち、「主たる介護者」となることが一般的です。親が元気なうちは、親が子ども家族を支援し、親が元気ではなくなったときには、逆に子が親をサポートする。なるほど、政府が増やしたかった、「三世代同居」は理にかなっている面もあるのでしょう。
けれども、別々に暮らしていた場合、親子ともに、すでにその地での生活があります。さらに、生活スタイルや価値観の違いも大きく、助け合いが成立しないケースも少なくありません。
同居を断った後、父親が倒れた!
数年前、太郎さんは、両親から同居を懇願されました。両親の暮らす自治体では、「中学生以下の子育て世帯」と同居に踏み切る場合、住居のリフォーム費用の一部が補助されるという仕組みがあり、両親は同居に前のめりだったのです。
太郎さん夫婦は共働きで、子どもは2人。当時、小学生でした。太郎さんは、自然豊かな環境での子育てに魅力を感じたものの、妻は、「(義父母と)うまくやっていく自信がない」と反対。話し合いを重ねた結果、Uターンすることを見送りました。
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【介護で重要な「キーパーソン」】
