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ライフ #逆境からの人々

「リストラされた56歳」がレコード大賞を受賞…プライドを捨てた"音楽ド素人"が「三木たかしの5000曲」で這い上がるまで

8分で読める
花畑秀人さん レコード大賞
56歳でのリストラ、約2年間の無収入期間を経て、ついに栄誉を手にした花畑秀人さん(写真:花畑さん提供)
  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト
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レコード大賞受賞の余韻も落ち着いた、現在。花畑さんは変わらず、三木たかしさんの楽曲を世に届けるための仕事をしている。

「定年や引退はせず、ずっと仕事を続ける人生でありたい」と考えていた花畑さん。巡り合ったこの仕事は、天職だと感じている。きっと死ぬまでこの仕事をしていくと思う、と言い切る。

会社という看板がなくなっても、「何とかなる」

花畑さんと三木さんの間に、こんなエピソードもある。

『部外者の流儀 ある日、三木たかしの5000曲を託されたぼくは、いかにしてその価値を最大化したか』(JTBパブリッシング)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

楽曲の管理をするようになって3年半ほど経った頃、慣れない仕事に悩み抜いた末、わらをもつかむように「霊能者」に頼んで、三木さんの“霊”を降ろしてもらったのだ。

花畑さんの前に下りてきた三木さん(?)から、「ごめんね、僕は死んでいるから何もできなくて」と謝られたという。

ある日突然、三木たかしさんという大作曲家の曲を託され、直感で引き受けた。五里霧中の中でも立ち止まらず、泥臭く立ち回り続け、「生誕80年プロジェクト」を成功させた。何とも数奇な人生と言うほかない。

同時に、会社という看板や守ってくれる存在がなくなっても、「何とかなる」ことを見せてくれた。どん底にいても、這い上がれることを教えてくれた。

人生の哀愁や壮大さを音楽で表現した、三木たかしさん。もし存命だったら、この1人の男の生きざまをどんな曲にしただろうか。

【最初から読む→→】「56歳でリストラ、起業するも詐欺に遭い…」 "2年近く収入ゼロ"だった男性が、「三木たかしの5000曲」を任されたワケ

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