レコード大賞受賞の余韻も落ち着いた、現在。花畑さんは変わらず、三木たかしさんの楽曲を世に届けるための仕事をしている。
「定年や引退はせず、ずっと仕事を続ける人生でありたい」と考えていた花畑さん。巡り合ったこの仕事は、天職だと感じている。きっと死ぬまでこの仕事をしていくと思う、と言い切る。
会社という看板がなくなっても、「何とかなる」
花畑さんと三木さんの間に、こんなエピソードもある。
楽曲の管理をするようになって3年半ほど経った頃、慣れない仕事に悩み抜いた末、わらをもつかむように「霊能者」に頼んで、三木さんの“霊”を降ろしてもらったのだ。
花畑さんの前に下りてきた三木さん(?)から、「ごめんね、僕は死んでいるから何もできなくて」と謝られたという。
ある日突然、三木たかしさんという大作曲家の曲を託され、直感で引き受けた。五里霧中の中でも立ち止まらず、泥臭く立ち回り続け、「生誕80年プロジェクト」を成功させた。何とも数奇な人生と言うほかない。
同時に、会社という看板や守ってくれる存在がなくなっても、「何とかなる」ことを見せてくれた。どん底にいても、這い上がれることを教えてくれた。
人生の哀愁や壮大さを音楽で表現した、三木たかしさん。もし存命だったら、この1人の男の生きざまをどんな曲にしただろうか。


