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北海道で国家公務員として働きながら独学でデッサン…美術とは縁遠い環境で育った彼が東京藝大に合格するまで

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1度目の大学生時代に書きはじめた作品
1度目の大学生時代に書きはじめた作品(画像:小森さん提供)
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「もしなれるのなら公務員になってほしい」という親の懇願に対して、「試験までの時間は公務員対策に費やし、もし落ちたら自分の進みたい道を選ぶ」という話をした小森さん。公務員の試験まで残り4カ月だったので急ピッチで国家公務員試験の勉強を始め、結果として北海道で国家公務員として働き始めることになります。

国家公務員として働きながら藝大を受験

大学を卒業した小森さんは、職員の超過勤務管理や物品管理、旅費計算といった庶務系の仕事を担当します。安定した職に就きながら、趣味で作っていた作品は着々と蓄積されていきました。

入職から1年が経った社会人2年目の9月頃、転機が訪れます。

インターネット上で藝大卒の現代アーティストI氏に自分の作品を送ってみたところ、思いがけず反応が返ってきたのです。

「ダメもとで送ってみたら、結構ちゃんと見てくださったんです。そこから作品の話をしたり、Iさんが藝大の知人を紹介してくださる中で、美術の知識を深めることができました。それまでの僕は美大・芸大がどういう場所か知らなかったんですが、そこで藝大にはどのような人材が集まり、どのような環境が用意されているのかを知ることで、藝大に対しての解像度が高まり、出来ることならここでアートを勉強してみたいと意識するようになっていきました」

藝大生のコミュニティとの交流が深まるにつれ、「本気で美術をやってもいいんじゃないか」という気持ちが大きくなっていった小森さんは2年目の秋頃、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を受けてみようと決意します。

受験を決意した理由を聞いたところ、「自分の表現の立ち位置を知りたかったのが大きいです。東京藝大という国内トップの大学にどのような評価をしてもらえるか試したくなりました」と答えてくれました。

Iさんをはじめとした藝大の知人から教えてもらい、絵画や彫刻といった従来の枠にとらわれず、自分の思考や表現方法に合わせてメディアを選べる点が作風にフィットする先端芸術表現科を受験することを決めました。

受験対策は、北海道に住みながら独学が中心。Iさんに紹介してもらった藝大出身のアーティストにフィードバックをしてもらいながら、基本的には自分で合格作品を分析して試行錯誤を重ねていきました。

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