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"暑さ"適応まで1週間以上必要、【熱中症】予防「水分補給」と同時にやるべきこと《学校は「緊急時」も想定した備えを》

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学校現場は、気候変動を踏まえた熱中症対策が求められている(写真:haruharu/PIXTA)
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体育館も空調設備がない場合や故障等で稼働できない場合は、決して安全とは言い切れない。

「古い体育館では、熱帯夜が続くと建物全体に熱がこもり、外より暑くなることもあります。室内は直射日光こそありませんが、湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなり、体温を下げにくくなるため、湿度管理にも配慮しなければなりません」

競技特性や生徒の状態によってもリスクには差がある。

「防具や道着を着用する競技は熱中症リスクが高く、アメリカンフットボール、柔道、剣道などは特に注意が必要です。走り込みのような持久系トレーニングも危険性が高いと言えます。また、体格が大きい選手や肥満の生徒は同じ運動でも多くの熱を生み出すため、熱中症になりやすいです。高校1年生も要注意で、受験による長い不活動期間の後に活動が始まるので、上級生と同じメニューを一律で行うのではなく、段階的に調整すべきです」

「水分補給」に加え徹底した「身体冷却」を

では、具体的にどのような対策が必要なのか。細川氏はまず「水分補給を呼びかけるだけでは不十分」と強調する。

「同じ運動量でも、体格や体質によって汗をかく量には個人差があります。可能であれば練習前後の体重を測り、運動後の体重減少が元の体重の2%を超えないよう、各自が必要とする水分量を補給させましょう。毎回の実施が難しい場合は、保健体育の授業などで実施し、個人差を生徒に自覚してもらう機会をつくるとよいと思います」

生徒の食事や栄養状態への配慮も欠かせない。

「基本的に3食しっかり食べていれば、糖質や電解質不足は概ね予防できます。しかし、朝食を抜いていたり、夏場の食欲不振に陥っていたりする生徒はリスクが高くなります。そのような場合は、ゼリー飲料やおにぎりなどの補食で補うのが有効です」

水分補給と同時に行うべきなのが、体の内外からの徹底した冷却だ。冷たい飲料やアイススラリー(微細な氷の粒子を含む飲料)を摂取して内側から冷やすとともに、外側からのアプローチも推奨されている。

「酷暑環境や激しい運動では、1~2分の小休止では体温は下がりません。直射日光の届かない涼しい場所を確保したうえで、氷嚢や氷水を入れたバケツなどを用意し、物理的に体を冷やす時間を練習メニューの中にあらかじめ組み込んでおくべきです」

万が一、意識障害を伴う最重症の症例(労作性熱射病)が発生してしまった場合は、救急車を呼ぶと同時に全身冷却を開始する必要がある。

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