その頃から、イーストウッドは、年齢のせいもあってか、父親としての自覚を高めたようだ。18年の「Toronto Star」へのインタビューで、彼は、「若かった頃に比べ、自分はより良い父になったと思う。昔は成功したくて常に仕事をしていた。今は、(子どもたちが出る)ソフトボールの試合をよく見に行く。ほかのパパさんたちは私よりずっと若いから、浮くけれど、楽しいよ」と語っているのである。
周囲の父親よりずっと高齢なのはたしかだろうが、今も変わらぬそのかっこよさは誰もの目を引き、彼の子どもたちは誇りに思うに違いない。
連絡が完全に途絶えていた長女ローリーも、大人になってから父に連絡を取り、初めて絆ができた。その後も父子は関係を深め合い、18年の『運び屋』ロサンゼルスプレミアには、母の違うきょうだいたちと一緒に参加している。
そんなイーストウッドは、ちょうど日曜日にあたる今年の誕生日を、家族に囲まれて祝うのだろうか。彼にはもう孫も何人かいるので、みんなが集まればかなり賑やかになるはずだ。
また、ハリウッドの同業者に愛される彼のことだから、おそらくスターや監督仲間、スタジオの大物などから、祝福のメッセージやプレゼントが寄せられることだろう。我々ファンとしては、この機会に、彼の傑作のひとつをあらためて観直し、その豊かな才能をたしかめてみたい。

