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格好の"追及の場"はなぜ"シャンシャン討論"で終わったのか? 今国会初の党首討論で高市首相が使い分けた「2つの顔」

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党首討論
党首討論の場で回答する高市首相。結果的に首相の立ち回りにうまさが目立った(写真:ブルームバーグ)
  • 泉 宏 政治ジャーナリスト

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今国会で初となる党首討論が5月20日午後に開催された。高市早苗首相は質疑の中で、中東情勢悪化によるナフサの供給不安を認めたうえで、これまで「不要」としてきた今年度の補正予算編成について、「万一の事態に備える」ことを理由に対応を一変。早期編成と国会提出に踏み出す意向を表明した。

これに対して、国民民主党の玉木雄一郎代表が「3兆円規模の補正編成」などを提案すると、高市首相も前向きに受け止める姿勢を表明。その一方で、中道改革連合の小川淳也代表の「対応が後手後手」と批判したことについては「指示が遅れたとは思っていない」「早い段階から考えていた」などと言い訳に終始。併せて、補正予算の財源についても大規模な国債発行は不必要との考えを強調することで、野党側の追及をかわした。

今回の党首討論には過去最多の衆参野党6党首が登壇したが、合計時間は45分。各党首への配分は12分から3分とまさに「細切れ質疑」となった。

しかも、高市首相が「各党首の政権との距離を踏まえて、答弁を使い分けた」(自民党長老)こともあって、一部党首は「予算委質疑のほうがマシ」と不満を露わにするなど、「消化不良の論戦」(同)となった。

「最大野党」取り込みへ玉木氏に秋波

今回の討論で高市首相と対峙したのは質問順に、国民民主党の玉木代表(12分)、中道の小川代表(10分)、立憲民主党の水岡俊一代表(9分)、参政党の神谷宗幣代表(6分)、公明党の竹谷とし子代表(5分)、チームみらいの安野貴博党首(3分)。

まず衆参両院の議員数で「野党第1党」である国民民主党の玉木氏が、3兆円程度の補正予算編成、ガソリン代補助の見直し、財源は新規国債に頼らず税外収入とすることなどを提起した。

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【これに対する高市首相の答弁は?】

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