2つ目は「音声コントロール」の刷新だ。これまでは画面上のボタン名や番号を正確に覚えて指示する必要があった。今後は「ベストレストランのガイドをタップ」「紫色のフォルダを開いて」のように、見たままの言葉で操作できるようになる。
3つ目が、字幕の自動生成だ。映画やテレビ番組には字幕がついているが、家族から送られてきた動画やネット上の個人投稿動画には、字幕がないものが大半を占める。
今後はiPhoneやiPad、Mac、Apple TV、Apple Vision Proで、字幕のない動画にデバイス側が自動で字幕をつけてくれる。音声認識はすべて端末内で処理されるため、データが外部に送信されることはない。
4つ目は、Apple Vision Proの視線追跡機能を使い、電動車椅子を操作できるようにするというものだ。ジョイスティック操作が難しい筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者などに向けた機能で、アメリカでまずTolt TechnologiesとLUCIという2社の車椅子向け制御システムに対応する。
なぜ毎年、こうした機能を発表するのか
ここで気になるのが、なぜアップルが毎年5月にこの種の発表を続けるのか、という点だ。
背景には、毎年5月の第3木曜日に世界各地で行われている「グローバル・アクセシビリティ・アウェアネス・デー(GAAD)」と呼ばれる啓発デーがある。2012年に有志のエンジニアらが始めた草の根運動で、今年で15年目を迎えた。デジタル世界をすべての人にとってアクセスしやすいものにしようと、テック企業に行動を呼びかける取り組みだ。
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【アップルが大切にしている考え方】
