──医学は「知能」をどのように捉えていますか。
知能や知能検査には明確な定義がない。知能指数は集団の平均値を100とした場合の正規分布。知的障害は知能指数だけで診断されるわけではないが70が目安で、70〜84は境界知能とされる。
知能指数の検査方法は、心理学者が研究を重ねて生み出したものだ。これにより、知能を客観的な数値として示すことができるようになった。ただし、繰り返し受けたり、内容が事前に漏れたりすると点数が上がるので、10年ぐらいの間隔でつくり直されている。
──小学生の頃、学校で知能検査らしきものを受けた気がします。
集団で行える簡略化した検査だろう。個別に行われる知能検査には時間がかかるので、学校では行われていない。大半の人は一度も受けたことがないはずだ。
仮に知能検査を学校で実施するなら、低学年の子は2日に分けて行う必要があるかもしれない。1日でやるにしても、1時間ほどかかる記入式の検査に途中で飽きて、点数が低く出てしまう可能性がある。学校で知能検査を行うことには、抵抗感を抱く人も多い。
──小学校の入学前に受ける検査は知能検査ではないのですか。
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