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7人に1人とされる「境界知能」、困難に直面しても支援なし 『境界知能の人たち』著者の古荘純一氏に聞く

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『境界知能の人たち』の著者、青山学院大学 名誉教授の古荘純一氏(撮影:尾形文繫)

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知的障害はないが知能指数(IQ)が70〜84と低めで、生きづらさを抱えがちな「境界知能」の人は、7人に1人(14%)とされる。障害と健常の間にいる人たちをどう支えるか。小児精神医学が専門の古荘純一氏に聞いた。

──医学は「知能」をどのように捉えていますか。

『境界知能の人たち』(古荘純一 著/講談社現代新書/1034円/208ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

知能や知能検査には明確な定義がない。知能指数は集団の平均値を100とした場合の正規分布。知的障害は知能指数だけで診断されるわけではないが70が目安で、70〜84は境界知能とされる。

知能指数の検査方法は、心理学者が研究を重ねて生み出したものだ。これにより、知能を客観的な数値として示すことができるようになった。ただし、繰り返し受けたり、内容が事前に漏れたりすると点数が上がるので、10年ぐらいの間隔でつくり直されている。

──小学生の頃、学校で知能検査らしきものを受けた気がします。

集団で行える簡略化した検査だろう。個別に行われる知能検査には時間がかかるので、学校では行われていない。大半の人は一度も受けたことがないはずだ。

仮に知能検査を学校で実施するなら、低学年の子は2日に分けて行う必要があるかもしれない。1日でやるにしても、1時間ほどかかる記入式の検査に途中で飽きて、点数が低く出てしまう可能性がある。学校で知能検査を行うことには、抵抗感を抱く人も多い。

──小学校の入学前に受ける検査は知能検査ではないのですか。

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