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無料で誰もが参加できる音楽フェスは、なぜ8年も続けられるのか。
日比谷音楽祭の実行委員長を務める音楽プロデューサー・亀田誠治は、「ようやく滑走路に立てた」と実感を語る。一方で、今年は行政からの助成金2000万円が対象外となるなど、資金設計の難しさにも直面している。
日比谷音楽祭の裏側から、亀田流のプロデュース論に迫る。
「心に水をやる」無料フェスに込めた思い
「音楽に触れることは、心に水をやることだと思うんです」
亀田誠治は、日比谷音楽祭が無料開催にこだわる理由をそう語る。
「感動体験によって、人を思いやる気持ちや癒やしが生まれる。それを無料開催によって、たくさんの人に届けたい。社会の空気が濁りがちな時代だからこそ、日比谷音楽祭は“空気清浄機”のような存在でありたいんです」
2019年に始まった日比谷音楽祭は、「フリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭」を掲げてきた。ライブに加え、ワークショップや楽器体験、子ども向けプログラムも用意され、誰もが音楽に触れられる場を目指している。
だが、無料で音楽フェスを続けることは簡単ではない。
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【運営には当然コストがかかる】
