ステージ、音響、警備、スタッフ、アーティストへの出演料ーー。入場料を取らなくても、運営には当然コストがかかる。
だからこそ、日比谷音楽祭は助成金、企業協賛、クラウドファンディングなどを軸に、無料開催を続けてきた。
今年で8回目を迎える日比谷音楽祭。実行委員長を務める亀田は、その現在地をこう表現する。
「目まぐるしく変わっていく時代の中で、 ようやく滑走路に立てたという感じなんです。回数を重ねることで、スポンサーの皆さん、一般のオーディエンス、アーティストや音楽業界にも認知されてきた。まだここから飛ぶぞ、という感覚ですね」
協賛企業やクラウドファンディングの支援者は少しずつ増え、出演を希望するアーティストや演者も増えているという。
野音が使えない…それでも外へ飛び出す
ただし、追い風ばかりではない。
日比谷音楽祭の象徴でもあった日比谷野音は、改修工事期間に入り使用できなくなった。だが亀田たちは、その状況を理由に止まらなかった。
「こういう機会だからこそ、外に飛び出していこう、と。日比谷の街を飛び越え、ある意味では丸の内側のエリアに入っていく挑戦をしています」
今年は東京国際フォーラム ホールAも使用する。会場が変わることも、亀田にとっては音楽祭を更新するきっかけになる。
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【ポジティブに変換していくこと】
