世界の大手テック企業はAIモデルのアップデートでしのぎを削り、「AIエージェント」という新たなトレンドが生まれた。
一連の動きが向かっているのは1つの方向であるようにみえる。人間の仕事の代替だ。
いわゆるAIの「スキル化(Skillification)」は、業界や従業員の業務ロジックや仕事のリズム、経験などのデータを収集し、AIが学習して自律的に実行できる標準的なスキルに変換することを指す。その最終形態は、人間の仕事を代替するAIエージェントや「デジタル従業員」になりうる。
4月、フェイスブックなどを展開する米メタ・プラットフォームズは「Model Capability Initiative(MCI)」を導入した。従業員のマウスの動きやキーボード入力などのデータを取得し、AIエージェントの訓練に使うためのソフトウェアだ。こうして従業員データのスキル化を始めると同時に、メタは新たな人員削減に踏み切った。
ある大手ソフトウェア企業の運用担当者は、多くの顧客のAIアプリケーション導入を支援する中で、テック企業と伝統的企業が2024年から従業員の行動データをひそかに収集し、テストし始めたとみている。テストは25年から全面的に展開され、26年には人間の仕事を代替する段階に入り、情報の選別や枠組みの構築、文体の最適化を同時に実行することができ、最終的な成果物は人間のものと区別がつきにくいという。
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