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【ハンタウイルス】アンデス型でも今は「コロナ級パンデミック」になり得ない理由 正しく恐れるために知るべきこと

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ハンタウイルス
ハンタウイルスの色調強調透過型電子顕微鏡写真(画像:ALFRED PASIEKA/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Getty Images)
  • 上 昌広 医療ガバナンス研究所理事長

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「ハンタウイルスに感染する可能性はありませんか」

先日、筆者が診療するクリニックの外来で、患者さんからこんな相談を受けた。飲食店の裏手で立ち止まった際、ドブネズミに噛まれたという。ドブネズミは通常、積極的に人を襲うことはない。しかし、巣の近くに人が入り込み、逃げ場を失ったと感じた場合、攻撃的になることがある。

最近は、ハンタウイルスに関する報道が連日のように続いている。このウイルスはげっ歯類が媒介するため、患者さんも不安を覚えたのだろう。筆者は「ハンタウイルスに感染したとは考えられません」と説明し、破傷風ワクチンを接種したうえで、念のため抗菌薬を処方して帰宅してもらった。

医師になって34年になるが、患者さんの口から「ハンタウイルス」という言葉を聞いたのは、今回が初めてだった。それだけ、多くの国民が今回の報道に不安を抱いているのだろう。

ハンタウイルスは流行するのか、新たなパンデミックを引き起こすのか。いま、強い関心が寄せられている。本稿では、この問題について分析していく。

パンデミックを起こすウイルス

人類はこれまでペストやコレラ、天然痘など、数多くの感染症の世界的流行を経験してきた。しかし、医学が進歩し、抗菌薬やワクチンが普及した20世紀後半以降に限れば、世界規模のパンデミックを起こしてきたのは、インフルエンザウイルスとコロナウイルス群だけである。

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【インフル・コロナとの違い】

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