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【ハンタウイルス】アンデス型でも今は「コロナ級パンデミック」になり得ない理由 正しく恐れるために知るべきこと

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ハンタウイルス
ハンタウイルスの色調強調透過型電子顕微鏡写真(画像:ALFRED PASIEKA/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Getty Images)
  • 上 昌広 医療ガバナンス研究所理事長
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もちろん、ハンタウイルスへの警戒が不要というわけではない。ブラジルでは、温暖化によってネズミの生息域が変化し、ハンタウイルス感染症の拡大につながる可能性が議論されている。温暖化が進む昨今、今後、日本でも小規模な流行が起こる可能性は十分にある。

今回注目されているアンデス型は致死率が30~40%とされるが、アジアで流行するハンターン型やドブラバ型も、致死率は5~15%に達し、決して軽視できない。

この感染症を克服するには、今後の研究の進展が欠かせない。

幸い、今回の流行を受けて、ハンタウイルス研究は加速している。イギリスのバース大学では、ハンタウイルスワクチンの開発が進められており、近く第1相臨床試験が始まる見込みだ。

開発を主導するのは、ワクチンをシリカの殻で包み、室温保存を可能にする「エンシリケーション」技術を持つエンシリテック社である。低温輸送を必要としないため、極地探検船や医療資源の乏しい地域での感染対策への応用も期待されている。

まずは冷静に情報をチェック

以上、現時点でわかっているハンタウイルスの特徴を概説した。パンデミックの可能性は高くない。過度に恐れる必要はないが、冷静に情報を見極めながら、研究の進展を見守ることが重要だ。

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