よりわかりやすく週当たりの時間割で考えると、公立の全日制普通科では、30~32コマが69.1%と多数で、33~35コマも28.2%ある。毎日6時間目までだと週30コマだから、それよりも多い高校もかなりあるということだ。これは公立についての調査だが、私立高校で公立以上に授業時間を取っているところもあるし、土曜に授業をしているところも多い。
なお、いわゆる進学校などでは、こうした正規の授業のほかに補習、課外授業もあるので、実質的な授業時間はもっと多い。夏休みも補習続きで、本当に夏休みなのか? という高校もある。

次の表は、ある県立高校の時間割だ。たまたまネット検索でひっかかったものをピックアップしたので他意はないが、この高校では、週3日7時間目まである。

こうした7時間目まであることや週休1日(土曜授業がある私立高校など)ということを、高校生にとって、過大な負担だと評価するか、それとも妥当なところと見るかは、高校生によっても違いはあるとは思う。
一概に言える話ではないが、勉強嫌いになる生徒も、睡眠不足やバーンアウト気味になる子もいる。
大人だって、労働基準法で1日8時間以内の労働となっているところを、高校生は正規の授業で約6時間、部活動で1~2時間、宿題などの自宅学習で数十分、塾で1~数時間などとなっている場合もあって、労働と学習は異なるとはいえ、合計すると約10時間以上となることには注目したい。
先日もある県立と私立の進学校で私は教職員研修を務めたのだが、こう申し上げた。
「今日はお忙しい中、時間をとっていただき、ありがとうございます。今日は約1時間半の研修会ですが、もしこれが6時間だったら、どう感じますか? それでも私としては、なるべく楽しく、ためになる時間にしたいと思いますが、けっこうイヤな顔をされる方、だるいなと思われる方も多いのではないでしょうか。
でも、先生方は生徒たちに毎日6時間目、7時間目まで授業を課して、そのうえ、この頃の高校生は勉強不足だとか言って、宿題も大量に出していますよね。自分がやられてイヤなことを強要していませんか?」
いっそう強まる「やりすぎ教育」
武田信子著『やりすぎ教育:商品化する子どもたち』(ポプラ社)という本では、育児放棄などの教育の放棄、やらないことも問題だが、逆に、教育が過剰になること、やりすぎること、本人が望まないのに強要し続けることの問題を述べている。
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【副作用を防ぐ手立ても進めるべきでは?】

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