かといって、SSHも高校改革基金も、期間限定の支援なので、多くの場合、正規の教職員が増えるわけではない。また、すでに地方創生の支援などで問題視されているように、高校や自治体が事業者に依存し、翻弄される事態も心配だ。
コンサル等は儲かっても、モデル事業終了後、自治体や高校には大したものは残らない、そんなリスクもある。
ところが、文科省のグランドデザインでは、こうしたい、こうあるべきということはさまざま書き込まれているものの、教職員の負担には冷淡で、働き方や負担軽減についての記述はほとんどない。
子どもも忙しい…7時間目や土曜授業は必要か?
忙しいのは先生だけではない。高校生も同様だ。高校生たち本人や保護者にもあまり知られていないことだが、多くの高校では、高卒資格に必要な最低単位数(74単位)よりも、多くの単位を履修させている。
文科省調査によると、公立の全日制普通科(専門学科、総合学科を除く)で履修させる単位数は、74単位が4.2%、75~84単位が8.4%、85~94単位が52.3%、95単位以上が35.1%であり、10~20単位以上多いことが多数だ。
これは一部の単位を落とすことがあっても卒業できるようにという配慮もあろうが、大学進学などを考えると、たくさんの授業をする必要があるという事情が強いのだろう。他方、通信制高校では事情は異なり、高卒に必要なギリギリの単位で履修、卒業させているところも多い。
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【いっそう強まる「やりすぎ教育」】

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