神乃珈琲の狙いについて、星野氏は次のように説明する。
「焙煎メーカーとしての立ち位置で、最高位のコーヒーを追求する場として立ち上げたのがFactory & Labo 神乃珈琲だ。単なる飲み物としてのコーヒーを提供するのではなく、当社の品質や日本の喫茶文化を五感で感じてもらいたいと考えた」
コーヒー豆の焙煎・卸売業として設立されたのが…
「焙煎メーカー」とはどういうことだろうか。
実は、1962年、コーヒー豆の焙煎・卸売業として設立されたのがドトールコーヒーだった。後進であったため、従来と同じやり方では競合を追い抜くことができない。
そこでドトールが理想とするコーヒーの味を実現するため、オリジナルの大型焙煎機を開発し、これまでに例のない規模で「直火焙煎」方式を取り入れた。これにより、香りや味わいがよいコーヒーを安く、全国規模で届けることができるようになったのだ。
そして、かつて新しい市場を切り開いてきた焙煎メーカーとしての技術や知見を注ぎ込んだのが、神乃珈琲ということだ。
また同時に、「日本の喫茶店文化」承継の思いを、和洋折衷のゆったりとくつろげる空間、ハンドドリップによる丁寧な抽出などで表現。コーヒーの味も、近年流行っているシングルオリジンではなく、あえてブレンドにこだわった。「酸味を抑えた日本人に好まれる味」を追求しているという。
上記のような思いを込め、神乃珈琲ではコーヒーを淹れることを「点てる」と表現している。
そんなこだわりを詰め込んだコーヒーの味はいかがだろうか。
年間を通じて提供されている3種類のブレンドのうち、深めにローストした「月煎」と、4月限定の「春爛漫」を味わうことにした。
「月煎」は確かに苦味があるが、それでも芳醇な香りや味でマイルドにまとまっている。「春爛漫」はその名の通り、酸味とフルーティーな香りが感じられる、華やかな味わいだ。
ここでさらに、ブランドを担当する新規事業本部・本部長の沼田好平氏より、砂糖を少量だけ加えることを提案された。
ティースプーン半杯程度の量だと、甘み自体は感じられない。しかし苦味が抑えられて他の味が感じやすくなるのだそう。実際、砂糖を入れる前より、全体的に味が濃く感じられた。
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【大好評のコーヒー教室】
