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進む「米中接近」迫る日本の「頭越し外交」の危機、高市首相の対中強硬姿勢が大きな外交リスクに発展する

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2026年5月14日、訪中したアメリカのトランプ大統領を歓迎する中国の子どもたち(写真:VCG/Getty Images)
  • 星 浩 政治ジャーナリスト
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習近平氏はトランプ氏の招待を受けて26年9月にアメリカを訪問・会談するのをはじめ、同年11月には中国・深圳で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議や、12月にアメリカ・マイアミで開催されるG20首脳会議でも米中首脳会談が想定される。

米中接近という日本外交の試練

一連の会談で、中国側は台湾問題でさらに攻勢を続けるとみられる。経済や貿易のカードを使って、トランプ氏に秋波を送る反面、高市首相への批判はさらに強めるだろう。そのことで「日米分断」を図るのは間違いない。

高市首相は、中国との対話の糸口が見いだせない限り、トランプ大統領に対し「中国に近づきすぎないように」とすがりつくしかない。「同盟よりディール重視」のトランプ氏が、それをすんなりと受け入れるとは限らない。「日本頭越し」の米中接近は、日本外交にとって深刻な試練である。

高市首相は5月15日夜、米中首脳会談の帰途のトランプ大統領と電話で会談。「中国をめぐる諸課題を中心に意見交換した」という。ただ、電話会談は15分間で、首脳会談の中身について突っ込んだ意見交換ができたとは思えない高市首相の台湾有事発言をめぐる事態の打開策が見えてきたわけでもない。

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