5月14日夜、平群町役場近くの総合文化センターで住民説明会が行われた。事業者らは冒頭、「過去に二度事故を起こし、その都度『もう二度とこういうことは起こしません』と言ってきながら発生させた。誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
事業者側の説明を受け、下流域住民の女性が「1時間くらいジャーッと降ってきた雨で泥水が出た、もっとすごい台風が来たらと思うと不安なんですよ。過去2回の事故の時と説明が同じじゃないですか。不安を払拭する説明を聞いた気がしない」と発言。表面的な対策では不十分とする住民側が工事や対策について追及。事業者側が「改めて説明会を開き、現場も見てもらう。その間はパネル設置の工事を止める」と約束した。
住民らは事業者と工事を請け負っている3社を刑事告発
平群のメガソーラー造成・建設地の下流側に住む住民らは5月11日、地元の西和警察署に告発状を提出した。被告発人は、事業者の「協栄ソーラーステーション合同会社」(東京)と、工事の元請けの「東京産業株式会社」(東京)、その下請けの「東京電設サービス株式会社」(東京)、孫請けの「村本建設株式会社」(奈良)の計4社。また、住民らは同日、奈良県を訪れ、盛土規制法や森林法に基づく立ち入り検査や改善命令、工事中止命令などの発出を求めた。
住民らが問題視しているのは、土砂流出事故が2024年11月、2025年5月と続き、3回も発生している点。告発状によると、造成・建設が進められている現場では湧き水や渓流の上に土を入れる「谷埋め盛土」が行われた。切り土、盛り土の量はそれぞれ約97万㎥にも及ぶ。
次ページが続きます:
【今年4月施行の森林法改正の焦点】
