平群町長が事業者に出した怒りの文書
土砂流出事故から6日後の4月16日、西脇洋貴・平群町長は平群のメガソーラー開発に資金を提供しているエンフィニティ・ジャパン株式会社の担当者2人にあてた「土砂流出事故への対策指示書」を出した。
文書は事故の原因について、「3号調整池へ流入する北側排水路が未完成でありながら、3号調整池下流への流出を防ぐための仮締め切りが不十分であったことにより、上流水路から大量の土砂が調整池を介さずに町道へ流出した」と断定。さらに、「防災対策と現場管理に対する認識の欠如」を指摘したうえで、開発造成地の全域についての点検実施、対策を講じるよう求めた。強い調子での「指示」に、怒りがにじみ出ている。
文書の送付先、エンフィニティ・ジャパンは、世界各地で再生可能エネルギー関連開発を牽引するエンフィニティ・グローバル(拠点はアメリカ・フロリダ州)の日本法人。域内にメガソーラー事業を抱える市町が事業者ではなく、資金提供元に対策を指示するのは珍しい。どういうわけなのか。
平群町都市建設課の島野千洋参事は「指示書の宛先としたエンフィニティ・ジャパンの担当者2人は、事業者の協栄ソーラーステーション合同会社の名刺も持ち、本社のある東京と現場を行き来している。エンフィニティ・ジャパンは実質的にこのメガソーラープロジェクト全体の工事発注者であり、適切に事業を行う責任がある」と説明する。
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【住民らは事業者と工事を請け負っている3社を刑事告発】
