では、なぜBMWは「スポーツ」ではなく「スピード」という言葉にこだわったのか。
そもそも60年代から70年代にかけてボーフェンジーペンらが熱心に参戦したのは、短距離のスピードを競うスプリントレースではなく、長距離走行での安定したペースが求められる耐久レースだった。そしてまた、BMWのサブブランドとしてすでに定着している“M”が、ダイナミックでどちらかといえば「荒々しい」走りを代表していることから、BMWアルピナでは異なった方向性を模索したと推測される。
1年後に量産モデルのデビューを予定
もっとも、今回公開されたビジョンBMWアルピナは、あくまでも現時点で想定されるデザインの方向性を示したもので、これがこのまま製品化されるわけではなく、市場からのフィードバックを精査し、必要に応じて手直ししたうえで量産モデルを開発するという。
その最初のモデルは現行型7シリーズをベースとしており、V8エンジンを搭載する模様。しかも、新生BMWアルピナにとって初となる量産モデルはおよそ1年後にデビューする見通し。その際、今回発表されたビジョンBMWアルピナのどんなところが手直しされ、どんなところがそのまま量産モデルにも採用されるのか。楽しみは尽きない。
