そんなアルピナがBMWによって買収されるとのニュースが世界中を駆け巡ったのは22年3月10日のこと。ただし、この段階で明らかになったのは、①BMWグループがアルピナの商標権を取得、②25年末まではアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社が従来どおりBMWアルピナ車の開発・製造・販売を行う、③既販のBMWアルピナ車のメンテナンスやパーツ供給はボーフェンジーペン・ファミリーが継続して行う、といった程度で、26年以降にBMWグループの一員となる「新生BMWアルピナ」がどのようなクルマ作りを行うかについては、分厚いベールに覆われたままだった。
したがって、4年以上にわたってアルピナ・ファンをやきもきさせていた同ブランドの将来が、今回のイベントでようやく明らかになったと言えるだろう。
新生BMWアルピナがアンヴェール
それでは、先ごろ公開された新生BMWアルピナのデザインコンセプト、その名も「ビジョンBMWアルピナ」の姿を、ここで紹介しよう。
2ドア・クーペのボディは、全長5m20cmの大柄な2+2シートのグランドツアラーである。BMWの現行ラインナップにこれと近いサイズの2ドア・クーペは存在しないので、恐らくは現行型7シリーズに使われているプラットフォームをベースに試作されたと推測される。
ただし、そのエクステリアデザインは、現行型BMWとはまったく異なるテイストと言っていいだろう。伸びやかなボディは実にエレガント。しかも、トゲトゲしいデザイン上のアクセントは見当たらず、あくまでも控えめで上品に映る。
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【ビジョンBMWアルピナの方向性】
