こうした自然景観が採用される理由は、SA/PAがICに比べて観光の要素が強く、その名が「立ち寄ってみよう」という気持ちにいざなうイメージがあるからだろうか。
川(峡谷も含む)や湖も多い。「錦秋湖(きんしゅうこ)SA」「八郎湖(はちろうこ)SA」(ともに秋田道)、「高滝湖PA」(たかたきこ/圏央道)、「諏訪湖(すわこ)SA」「恵那峡(えなきょう)SA」(ともに中央道)、「紀ノ川SA」(きのかわ/阪和道)、「吉野川SA」(よしのがわ/徳島道)などである。
諏訪湖SAは、文字通り諏訪湖を見下ろす絶好の展望ポイントで、夏に開催される諏訪湖花火大会では、最も人気のあるビュースポットであった。
「あった」と過去形なのは、近年、花火見物のクルマがSAに殺到して、本来休憩に使いたい人が利用できないという弊害が発生し、花火当日は敷地自体を閉鎖するようになったため。格好のビュースポットは「幻」となった。
海に関する名前では「湾」や「灘」が
海に関した名前もいくつかある。「豊浦噴火湾PA」(とようらふんかわん/道央道)、「駿河湾沼津SA」(するがわんぬまづ/新東名)、「周防灘PA」(すおうなだ/山陽道)、壇之浦PA(だんのうら/関門道)、「伊予灘SA」(いよなだ/松山道)、「大村湾PA」(おおむらわん/長崎道)などだ。
また、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)には「来島海峡(くるしまかいきょう)SA」があり、名前を聞いただけでも、瀬戸内の島々と来島海峡大橋の光景が浮かんでくる。
壇ノ浦は、関門海峡の一部の狭い海域だが、平家が滅亡した壇ノ浦の戦い(1185年)で、多くの人が知る海の名前だ。
そんな中、ちょっと風変わりな命名の休憩施設がある。北陸道の「有磯海(ありそうみ)SA」である。
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【北陸道はユニークな名称が多い?】
