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『黒革の手帖』とエプスタイン事件の類似点
人の心理や行動パターンに国境はほぼ存在しない。米国を中心に世界を巻き込んだエプスタイン事件を調査しながら、ふと思い出したのは遠い昔に読んだ日本の小説だった。それは昭和を代表する作家の1人、松本清張の名作『黒革の手帖』(1980年、新潮社)である。
この物語の主人公は銀行の地味なベテラン行員、原口元子。彼女は銀行がひた隠しにする権力者たちの「架空口座(脱税用の偽名口座)」のリストをこっそりと「黒革の手帖」に書き写し、それを武器に巨額のお金を銀行からゆすり取る。
その資金を元手に銀座でクラブを開業して、そこのママに転身し、手帳に記された秘密を盾に権力者たちを次々と脅迫・恐喝する。こうして元子は夜の世界でさらなる高みを目指し、闇に蠢く紳士たちを相手に渡り合い、のしあがっていくのである。
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【エプスタインの「ブラックブック」】
