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「エプスタイン事件」解明のカギを握る…1冊の黒い手帳が思い起こさせる、松本清張が描いた《昭和の傑作サスペンス》

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エプスタインが遺した「ブラックブック」が思い起こさせる昭和の名作とは(写真:tetsuro125/PIXTA)
  • 小林 雅一 KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授
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FBIなど連邦政府の3つの機関およびフロリダ州パームビーチ郡から、約1万ページ弱が公開された。また2024年1月には、ニューヨーク連邦裁判所の命令によりエプスタインの相棒マクスウェルに対する民事訴訟(原告は性犯罪の被害者ヴァージニア・ジュフレ)に関する文書が公開された。

これは最初にまとめて公開された分量が、約950ページというところから分かるように微々たるものであった。

つまり、この時点で開示された資料は、エプスタイン文書全体の1パーセントにも満たなかった。当然、アメリカ国民の関心は「残りの99パーセントに一体どんな情報が隠されているのか?」という点に集中したのである。

エプスタイン文書の本格開示に至る経緯

2024年の大統領選期間中、ドナルド・トランプ候補(当時)はニュース報道番組のインタビューなどで「(大統領に当選した暁には)エプスタイン文書を開示しますか?」と聞かれ、「もちろん、そうするつもりだ」と答えていた。

これが「MAGA(Make America Great Again:アメリカを再び偉大に)」と呼ばれる彼の岩盤支持層ばかりか、多くのアメリカ国民の期待と共感を集め、彼が当選する一因になったと見られている。

しかし大統領に当選後、トランプ(政権)は前言を翻して、エプスタイン文書の開示に超消極的になる。

2025年2月に、パム・ボンディ司法長官はエプスタインの「顧客リスト」が「今、私の机の上にある」と大見得を切って文書公開への期待を高めたが、その後発言を撤回。2025年7月には、当時の司法省が「これ以上の追加開示は行わない」と発表。

これに対し、トランプ大統領の熱烈な支持者を含む世論や議会から「公約違反だ!」との激しい反発・批判が巻き起こった。

この時期、エプスタイン文書に自らの名前や悪事が記されている世界中の権力者や著名人らは気が気でなかっただろう。彼らは心の中で「トランプ頑張れ。頼むから世論の圧力に屈しないでくれ」と祈っていたに違いない。

しかし、そうは問屋が卸さなかった。

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【高まるアメリカ国内世論】

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