昨日まで元気だった人が、突然倒れて亡くなってしまう。こうしたケースでは、心臓や血管の老化が静かに進んでいた可能性があります。
実際には長い時間をかけて進行している心臓病
また、心臓病の中でも近年特に増えているのが「心不全」です。心不全とは、心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を指し、特定の病名というより「心臓の働きが弱った結果」と考えるとわかりやすいでしょう。
高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを経て、最終的にたどり着くケースも少なくありません。高齢化が進む日本では、この心不全の患者数が今後さらに増えると予測されています。
背景には、生活習慣の変化もあります。
食生活の欧米化、運動不足、ストレスの増加などにより、血管に負担がかかりやすい環境が当たり前になりました。その結果、気づかないうちに動脈硬化が進み、心臓病の土台が若い世代からつくられていきます。
重要なのは、心臓病が「ある日突然起こる病気」のように見えて、実際には長い時間をかけて進行している点です。高血圧や高血糖、血流の低下といったサインを放置した結果として、表に現れるのが心臓病なのです。
日本人の死因第2位という事実は、決して他人事ではありません。しかしながら、日々の生活の中で心臓を守る行動を積み重ねることで、リスクを下げる余地が大きい病気でもあります。
心臓病を正しく恐れ、早めに向き合うことが、命を守る第一歩になります。

