SNSは基本的に見ません。LINEは仕事上どうしても必要という場合以外は使わず、連絡手段はいまだにメール。紙媒体を好み、「日本経済新聞」と「読売新聞」を購読しています。
ただし、仕事関連の法律専門書以外で書籍を買う習慣はあまりなく、読書と言えば「持っている池波正太郎や司馬遼太郎の小説を読み返す」くらい。電子でなく紙なのは「頭に入るのは紙のほうなので」と。漫画も読みません。
そんなSさんがほぼ唯一、少しだけ積極的に発言したトピックが、夫婦別姓やLGBTQについての考え方、価値観に関することでした。Sさんは、社会の変化が拙速にすぎることに懸念を示し、言葉は選びつつも「ルールを決めたうえでやらないと、社会が混乱する可能性がある」などと慎重さをあらわにしました。要するに、夫婦別姓やLGBTQ関連の法整備について「どんどん進めよう」という立場ではない、ということです。
他のクラスターの該当者にこの質問を投げると、基本的には「いいんじゃないですか」とどちらかと言えば肯定的に答える人が多いところ、彼だけがそうではありませんでした。
時代に取り残されたクラスター
もうひとつ私が感じたのは、特にポスト団塊ジュニア世代は自分の子供との親子仲が大変良くなってきているのですが、その世代にしてはお子さんたちへの関心が非常に低いことです。
家族旅行をほとんどしない点にも表れていますし、お子さんたちがやっているSNSについて聞いても、「正直、よくわからない(=興味がない)」という返答。あくまで推測ですが、Sさんはお子さんと接する時間が非常に少なく、お子さんたちに懐かれていないのではないでしょうか。
実はこれ、典型的な「昭和の団塊世代のお父さん像」です。仕事ばかりで家庭にコミットせず、子供との距離が遠い。Sさんは「妻が、うちは母子家庭だって言うんですよ(笑)」と言っていましたが、30年前に団塊世代の専業主婦が言っていたことと、まるきり同じ。Sさんは文字どおり「一世代前」のクラシカルな志向の持ち主なのです。
団塊ジュニア世代、ポスト団塊ジュニア世代の中ではもっとも変化量の少ない、時代に取り残されたクラスターということができるかもしれません。

