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「団塊ジュニア」のわずか4%の勝ち組 高年収とリベラル思想を併せ持つ"イマドキこだわり中年"の実態

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ビジネスパーソン
団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア世代の「勝ち組」の姿とは?(写真:Kostiantyn Postumitenko/PIXTA)
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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何にお金を使っていますかという質問には、「交通費とホテル代」という答えが返ってきました。仕事柄全国を飛び回るので、そこにもっともお金をかけているそう。

一方、豪華なことや服にはあまり興味がありません。服は基本ユニクロで「機能性とシンプルさが好き」。コートはコーチです。

趣味はほとんどありません。かつてはアニメや漫画やゲームが大好きだったそうですが、「仕事に時間が使えなくなるので、やめました」。話しぶりから、今のビジネスが楽しくて仕方がないように見えたので、それが不本意というわけではなさそうです。

とはいえ、頻繁に使うものにはしっかりお金を使います。所有する車は電気自動車のテスラと超高級外車。超高級外車を所有する理由は「地元の小学生、中学生に夢を与えたいから」。社用車はトヨタの最高級ミニバン・アルファード。また、「最近、ロスで飛行機の免許を取りました。日本より安いので」という発言からは、若手起業家らしいキラキラ感も垣間見えました。

思想的にはリベラルだが昭和的価値観も併せ持つ

思想的にはリベラルを自負していて、「オープンな価値観を持っていると思う」。実際、彼の会社は副業OK、男性育休あり。LGBTQにも寛容で、社員にセクシャルマイノリティの方も在籍しているとのことでした。

ただ、「結構、昭和な価値観も持っている」面もあるそうで、「受けた恩は恩で倍にして返そう、みたいな義理人情は重視します。それをしない若者に対しては結構しっかり厳しく指導しますよ」とのこと。

リベラルという意味では男性の化粧にも理解があります。というか彼自身がスキンケア意識が高く、韓国での美容施術も受けていますし、整形もしています。

『中年中心社会 団塊ジュニアとポスト団塊ジュニア 』(集英社新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「男性だと珍しいんですけど、2年前に顔の骨を切ってるんですよ」。整形に踏み切った理由は、単純に「興味があった」のと、「もう少し顔が整っていたら、商談が決まりやすくなるのかなと」。つまり営業的印象を良くするためです。「交通費とホテル代」もそうですが、消費ががっちり仕事にひもづいていました。

現在は独身ですが、「家庭を持ちたい。子供も3人以上は欲しい。日本の少子高齢化を憂えているんです」という保守的な志向も。パートナーがバリキャリ志向なのか専業主婦志向なのかは問わないそうで、今相手がいないのは、拠点が地方で出会いが乏しいことと、単純に仕事が乗りに乗っていて婚活の暇がないからと推察されます。

さまざまな観点で新しい価値観と古い価値観が混ざっているところが大変ロスジェネっぽく、感度が高く、稼いでいて影響力があるという点で、そのリーダー的ポジションと言えるでしょう。

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