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「トランプ王朝崩壊」のきっかけとなるのか? 5月19日のケンタッキー州予備選挙に大注目だ

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下院の司法委員会公聴会で司法省を追及する、ケンタッキー州選出のマッシー議員(写真:ブルームバーグ)

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11月3日のアメリカ中間選挙まで、残り半年を切った。

「やっぱり共和党は負けるんですか? そうなるとトランプさんは、最後の2年間はレイムダックになりますよね?」式のご質問をよく受ける。いやね、そんな先のことを今から考えても始まらないでしょ。ていうか、長らくアメリカ政治ウォッチングをやっておりますけれども、「今、見るべきはそこじゃない」と思うのであります。

共和党が上院で過半数を割る可能性はどれくらいなのか

確かに4月21日付英国『The Economist』誌が、中間選挙の観測記事を掲載している(Virginia’s redistricting may be the nail in Republicans’ coffin=ヴァージニア州の選挙区再編は、共和党にとって致命的な一撃となるかもしれない )。同誌の「推計モデル」によれば、民主党が下院の多数を奪還することはほぼ決定的で、上院を逆転する可能性が48%もある、という。

前者は常識の範囲内だ。下院は435議席の全数改選であり、現在は共和党218議席、民主党214議席、欠員3という陣容だ。民主党はほんの数議席増やすだけで、過半数を得ることができる。しかもヴァージニア州が選挙区割りの変更を行う予定なので、これだけでも民主党にはかなりの追い風となる。

逆に、後者の上院での民主党逆転はコンセンサスに反する内容で、常識的にはかなり難しいとされているからだ。上院の議席数は共和党が53議席で民主党が47議席。民主党は数字上では共和党を4議席切り崩せばいい計算となる。

ただし上院は任期6年で、2年ごとに3分の1議席ずつが改選される。今年は共和党31議席と民主党34議席が非改選であり、残る35議席が争われる。その内訳は共和党が22議席、民主党が13議席だ。共和党は3議席を落としてもまだ50対50となり、上院議長を兼ねるJ・D・ヴァンス副大統領の1票があるから、かろうじて与党にとどまることができる。 

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【上院で民主党が過半数を奪還するシナリオは】

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