その結果が意味するところは大きい。ここでマッシー氏が負けるようなら、共和党内でトランプファミリーに逆らう人はいなくなるだろう。28年の大統領選挙に向けて、共和党候補者の誰が勝っても、党内には「独立候補」に居場所はないということになる。
逆にマッシー氏が勝つようなら、「トランプ大統領があそこまで全力投入してダメなのなら、もう100%従わなくてもいいのかもしれない」ということになるだろう。「変人」が共和党内で許容され、昔のような多様性が戻ってくるかもしれない。
予備選挙は「トランプ王朝を守る戦い」の意味合い
つまりケンタッキー州予備選挙に懸かっているのは、「トランプ後の共和党はどうなるか」である。「自分に逆らうヤツを許さない」のはトランプ大統領の常ではあるけれども、今回の予備選挙には「トランプ王朝を守る戦い」という意味が込められているのではないか。
かつての共和党は、反共産主義、小さな政府、親ビジネス、宗教保守、財政保守など、さまざまな考え方が集まった政党であった。それが現在では、「トランプ運動」の一本に収斂されつつある。
しかるにこの運動、ドナルド・トランプ大統領個人の資質に負うところが大きく、「誰が正統な後継者か」が決まっていない。だからこそトランプ大統領は、自分に対する忠誠心を求め続けなければならない。
今回の記事で紹介した4人を改めて列挙すると、ケンタッキー州は、以下のように多様で「濃い」保守系人脈がそろっている。彼らの間で、「共和党の明日はどちらか」を決する戦いが迫っていると言えるのではないだろうか。
(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)
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